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大地の子 感想

【夫の回】
山崎豊子の作品で次は何を読もうかと選択に悩み、TV放映化もされた「大地の子」を読みました。
ドラマの方はNHK放送70周年記念番組として日中共同制作されたもので、読売新聞が行った「あなたが選ぶ20世紀のベストドラマ」で圧倒的な得票数で1位に選ばれています。

大地の子〈1〉 (文春文庫)大地の子〈1〉 (文春文庫)
(1994/01)
山崎 豊子

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さて、その原作ですが、山崎豊子作品は総じて裏切らない濃い内容が多いのですが、正直TVドラマの評判を聞いていただけに個人的にこの作品は期待外れでした。

満州開拓団に参加した松本耕次の祖父、妻、子供達(主人公:松本勝男含む)は、関東軍の撤収したソ連軍との国境最前線に取り残され、ソ連軍によって虐殺、全滅の憂き目に遭った中で血で染まった死体の山の下に隠れて、妹のあつ子と辛くも生き延びる。
だが、その凄惨な体験によって自身の言葉や記憶を失った勝男は中国人の人買いに捕まり、農家へ売られて酷使される。虐待の毎日に耐えかねて必死の思いで逃亡し、捕まった先で奴隷として売られようとしているところを小学校教師の陸徳志が救う。
子供のない陸徳志夫妻は勝男に一心という名を与え、貧しいながらも実の子のように慈しみ、愛情をこめて一心を立派な青年に育てる。

だが、時は文化大革命の嵐が吹き荒ぶ世であり、陸一心は日本人であるが故に酷い差別を受け、糾弾されて労働改造所へ囚人として投獄される。
事情を知って愕然とした陸徳志は、命を賭して一心の無実と釈放を北京まで何度も往復して嘆願し、貧困を極める状態に陥る。その決死の思いが伝わったのか一心は無事釈放となり、何日もただただ駅で帰還を待ちわびていた父と感動の面会を果たす。
一心は自身を窮地から救ってくれた父に感謝し、又、父に労働改造所へ入れられている事をしらせてくれた看護師の江月梅と結婚。

やがてにわかに日中の国交が回復し、労働改造所の中で日本語を知る黄書海に教わり、読み書きが出来る様になっていた一心は北京の重工業部に抜擢され、中国が国家の威信にかけて建設する日中共同の一大プロジェクト、宝華製鉄所の建設メンバの一員となる。
だが、中国と日本の間には大きな根本的思想、性質の違いが有り、互いが談判において相手をやり込める事で溜飲を下げるかの様な空気が漂っており、一心も中国側のメンバーとして日本側の松本上海事務所長を代表とするメンバーと相対し、激しい談判を繰り広げるが、やがて変わり果てた妹あつ子を探し出し、死に接した際、奇しくも父親が松本耕次である事を知る。

相対する日本側の代表が自身の父である事により、昔学生時代に互いに恋した女性の夫であり、今は同僚である人物からスパイとして弾劾を受け、蒙古へ飛ばされる。
がやがてその人物の妻が証拠を発見して夫を弾劾し、一心は無事宝華製鉄所建設のメンバーへ復帰し完成を迎える。

両父の間で揺れる一心であったが、最後は自身を「大地の子」と言って、帰国をせずに中国へ留まる・・・。

大まかなあらすじを書いてしまいましたが、細部にわたる中国の闇と陸一心の苦悩、親子の愛と絆の深さ、そして愛するものとの生き様は本を読まずしては感じ得ませんので。
今度はDVDをレンタルして「大地の子」を観てみたいと思います。


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